ビルトインガレージのある家|メリット・デメリットと向いている人【山口県で建てる方向け】
ビルトインガレージのある家|メリット・デメリットと向いている人【山口県で建てる方向け】
「雨の日でも濡れずに乗り降りしたい」「愛車をきれいに保ちたい」「家の外観もかっこよくしたい」──そんな希望をまとめて叶えやすいのが、ビルトインガレージ(インナーガレージ)のある家です。
一方で、ビルトインガレージは人気設備だからこそ、“なんとなく流行っているから”で採用すると後悔につながることもあります。具体的には「思ったより家の中が狭い」「音やニオイが気になる」「費用が膨らんだ」など、設計や優先順位の整理が甘いと不満が残りやすいのです。
この記事では、工務店の視点で、
- ビルトインガレージのメリット・デメリット
- 向いている人/向いていない人
- 後悔しないための設計ポイント(間取り・換気・防音・耐震など)
- 山口県で建てるときに意識したいこと
を、できるだけ具体的に解説します。
目次
- ビルトインガレージとは?外付けガレージ・カーポートとの違い
- ビルトインガレージのメリット
- ビルトインガレージのデメリット
- 向いている人/向いていない人
- 後悔しない設計ポイント10選(間取り・換気・防音・耐震)
- 山口県で建てるなら押さえたい注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
ビルトインガレージとは?外付けガレージ・カーポートとの違い
ビルトインガレージとは、建物の一部として組み込まれたガレージのことです。「インナーガレージ」「ガレージハウス」と呼ばれることもあります。外付けガレージやカーポートと比べると、次のような違いがあります。
カーポートとの違い
- 屋根はあるが壁がない(風雨・横殴りの雨・砂埃・黄砂などの影響を受けやすい)
- 費用は比較的抑えやすい
- 車の出し入れはしやすいが、防犯性はシャッター付きガレージに劣る
外付けガレージとの違い
- 建物とは別棟でつくる(敷地が必要)
- 動線が屋外になりやすい(雨の日は濡れやすい)
- 構造・用途によっては固定資産税や確認申請などの扱いが変わることがある
一方、ビルトインガレージは「家と一体」なので、動線・デザイン・防犯・趣味スペース化など、暮らしに与える影響が大きい設備です。そのぶん、設計の良し悪しが満足度を大きく左右します。

ビルトインガレージのメリット
1)雨の日でも濡れにくい「最短動線」
ビルトインガレージの最大のメリットは、車から玄関(または室内)まで屋根の下で移動できることです。買い物袋、子どもの荷物、ベビーカーなど、手がふさがるシーンほど効果を実感します。
「濡れない」だけでなく、雨の日のストレスが減ることで、日々の小さな疲れが積み重なりにくいのもポイントです。
2)愛車を紫外線・風雨・汚れから守れる
屋外駐車は、紫外線による塗装の劣化、雨ジミ、黄砂・花粉、潮風や砂埃などの影響を受けます。ビルトインガレージなら、車が「家の中」に入るためコンディションを保ちやすいです。
特に、洗車頻度を減らしたい方、長く同じ車に乗りたい方、趣味性の高い車を大切にしている方には大きなメリットになります。
3)防犯性を高めやすい
シャッター付きにすると、車上荒らしやいたずらのリスクを下げやすくなります。「防犯カメラ+人感照明+シャッター」の組み合わせは心理的抑止効果が高く、安心感につながる設計です。
4)外観デザインが“家の顔”になる
ビルトインガレージは外観の面積を大きく占めるため、デザインの質が上がりやすい反面、バランスが悪いとチグハグに見えることもあります。きれいに整うと、「ガレージがあるからこそかっこいい」家になります。
5)趣味・収納の“余白”になる
ビルトインガレージは、単なる駐車場所ではなく、アウトドア用品、自転車、DIY道具、タイヤなどの置き場としても活躍します。屋内収納に入れたくない物をまとめられると、家の中が散らかりにくくなるのも魅力です。
6)将来の使い方が広い
車を手放した後も、ガレージ部分を「趣味室」「倉庫」「作業場」などに転用しやすいケースがあります(ただし、将来転用するなら断熱・換気・採光計画がより重要です)。
ビルトインガレージのデメリット
メリットが大きい一方で、デメリットもはっきりしています。採用前に必ず押さえておきたいポイントを整理します。
1)建築コストが上がりやすい
ビルトインガレージは、壁が少ない大開口をつくることが多く、構造計画が重要になります。シャッターや土間コンクリート、換気設備なども必要で、一般的にカーポートより費用は上がりやすい傾向です。
ただし、外構を大きくつくらずに済む場合や、将来別でガレージを建てる予定がなくなる場合は、トータルで納得できるケースも多いです。
2)居住スペースが減る(または敷地が必要)
延床面積が同じなら、ガレージ分だけ居住空間が減ります。敷地に余裕があれば建物を大きくする選択肢もありますが、敷地条件や予算とのバランスが必要です。
3)音・ニオイ・排気ガス対策が必要
設計が不十分だと、エンジン音、シャッター音、タイヤの音、排気ガスが気になることがあります。これは“ビルトインガレージあるある”ですが、逆にいえば、設計段階で対策できる項目でもあります。
4)夏暑く・冬寒くなりやすい(熱環境の工夫が必要)
ガレージは外部に近い空間なので、断熱や気密をどう考えるかが重要です。隣接する部屋(玄関、洗面、LDKなど)に影響しないよう、断熱・換気・扉の仕様がポイントになります。
5)間取りの自由度が下がる場合がある
車の出し入れ、道路との関係、柱・耐力壁の配置など、ガレージが“起点”になると間取りの制約が増えることがあります。そのぶん、設計力が問われます。
ビルトインガレージが向いている人/向いていない人
向いている人
- 雨の日の移動ストレスを減らしたい(買い物・子育て・介助など)
- 車をきれいに保ちたい/趣味性が高い
- 防犯性を高めたい
- 外観デザインにこだわりたい
- アウトドア・DIY・自転車などの趣味がある
- 収納(タイヤ・工具・外物)を外にまとめたい
向いていないかもしれない人
- とにかくコスト優先(同予算なら居住面積を増やしたい)
- 車にこだわりがなく、屋根があれば十分
- 生活音に敏感(設計で対策はできるが、完全ゼロにはならない)
- 敷地がコンパクトで間取りを最優先したい
判断のコツは、「ガレージがあることで暮らしがどう変わるか」を想像することです。毎日の行動がラクになるか/好きが深まるかが明確なら、採用価値は高くなります。
後悔しない設計ポイント10選(間取り・換気・防音・耐震)
ここからは、採用するなら必ず押さえてほしい設計ポイントです。読者が最も知りたい部分なので、SEO的にも厚く書きます。
1)「何台分か」より先に「使い方」を決める
1台分か2台分かで迷う方は多いですが、先に決めたいのは「何に使うか」です。
- 車だけ入れる
- 自転車・バイクも置く
- DIY作業もする
- タイヤ・工具・キャンプ用品を置く
用途が決まると、必要な幅・奥行き・コンセント・照明・収納が見えてきます。逆にここが曖昧だと、「狭い」「使いにくい」になりやすいです。
2)出入口の位置で暮らしやすさが変わる
ビルトインガレージは動線が命です。おすすめは、
- ガレージ → 玄関(または土間収納)へ直結
- ガレージ → パントリーへつながる(買い物動線が最強)
ただし、直接室内につなぐ場合は、ニオイ・気密・音への配慮が必要です。扉の仕様(気密性)や換気計画までセットで考えましょう。
3)土間収納(シュークロ)とセットで考える
ガレージ単体だと「なんとなく置き場」になって散らかりがちです。土間収納(シューズクローク)を近くに配置すると、外物の整理がラクになり、見た目も整います。
4)換気は“強め”が基本(排気ガス対策)
ガレージは換気が重要です。シャッターを閉めた状態でも空気が滞留しないように、自然換気+機械換気を組み合わせる考え方が安全です。車の出入りが多い家庭ほど、換気計画の優先度が上がります。
5)防音は「壁」と「扉」の両方で考える
音は壁だけでは止まりません。ガレージと室内の間にある扉の仕様で体感が変わることも多いです。夜間の帰宅や朝の出発があるなら、寝室の位置をガレージから離すなど間取りでの工夫も効果的です。
6)耐震性・構造計画はプロの腕の見せ所
ビルトインガレージは開口が大きくなり、耐力壁が取りにくいことがあります。だからこそ、構造の考え方(壁量、バランス、梁・柱の設計)が重要です。「かっこいいけど、構造は大丈夫?」という不安は、設計段階で必ず解消しましょう。
7)シャッターは“使い方”で選ぶ
シャッターにも種類があります。防犯優先なのか、開閉の静かさ優先なのか、手動・電動のどちらが良いのか。毎日使うなら、操作の手間がストレスになることがあります。生活リズムに合わせて選ぶのがポイントです。
8)照明・コンセントは多めが正解
後から増設しにくいのが電気です。洗車、掃除機、工具、充電など、ガレージは意外と電気を使います。天井照明+手元灯+コンセント複数を基本に考えると後悔が減ります。
9)床(土間)はメンテしやすさ優先
土間は汚れます。タイヤ跡、砂、雨水など。だからこそ、掃除しやすい仕上げや排水計画が重要です。「見た目」と「実用」を両立する提案ができるかが工務店の見せどころです。
10)外観は“ガレージだけ目立つ”を避ける
ビルトインガレージは外観の主役になりやすいので、素材・色・窓配置のバランスが大切です。
【画像挿入ポイント】ここに「ガレージ→玄関の動線が分かる写真」や「外観の斜め写真」を入れると説得力が上がります。
山口県で建てるなら押さえたい注意点
山口県での家づくりでは、雨・湿気・風を意識した計画が満足度につながります。
雨の日の出入りを活かすなら「濡れない動線」を徹底
せっかくビルトインガレージを採用しても、ガレージから玄関までの動線が遠かったり、段差が多いとメリットが薄れます。山口県のように雨の多い季節がある地域では、濡れない距離を最短にする設計が効果的です。
湿気対策は「換気」と「素材選び」
ガレージは外部に近い空間のため、湿気がこもるとニオイやカビの原因になります。換気計画に加えて、収納の配置や仕上げ材も含めて総合的に対策しましょう。
台風・強風時のことも想定(シャッター・止水)
強い雨風の日は、シャッター周りから雨が吹き込むこともあります。完全にゼロにするのは難しいですが、床の勾配・止水・収納位置の工夫で被害を抑える設計は可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1:ビルトインガレージは固定資産税が高くなりますか?
一般論として、建物の一部として評価される場合は影響が出ることがあります。ただし扱いは条件で変わるため、具体的には設計内容や自治体の判断も関わります。計画段階で「ガレージの扱い」を確認し、納得した上で進めるのが安心です。
Q2:ガレージと室内を直接つなぐのは危ない?
排気ガスやニオイの不安があるため、換気計画と扉の仕様が重要です。直接つなぐ場合でも、換気・気密・間取りをセットで設計すれば、快適性を高められます。
Q3:1台分で足りますか?
車1台だけなら足りることが多いですが、将来の車種変更(サイズ)や自転車・物置用途を考えると、余裕を見た寸法が安心です。迷う場合は、“車+収納”で必要寸法を整理して決めるのがおすすめです。
Q4:平屋でもビルトインガレージはできますか?
可能です。むしろ平屋は動線がシンプルなので相性が良いケースもあります。ただし、平屋は屋根面積が大きくなりやすく、全体のバランス(居住面積・中庭・収納など)を見て計画するのがポイントです。
Q5:後悔しやすいポイントは?
よくあるのは「思ったより狭い」「換気不足」「音が気になる」「収納が足りない」です。この記事の「設計ポイント10選」をチェックしながら、優先順位を整理すると後悔は減らせます。
まとめ|ビルトインガレージは“合う人”にとって最高の選択
ビルトインガレージは、単なる駐車場所ではなく、暮らし方そのものを変える設備です。
- 雨の日の出入りがラクになる
- 愛車を守れる
- 防犯性を高めやすい
- 外観デザインが整う
- 趣味・収納の余白ができる
一方で、コストや居住面積、音・ニオイなどの課題もあるため、採用の判断は「流行」ではなく暮らしに合うかどうかで考えることが大切です。
ビルトインガレージを検討している方は、まず
- 何に使うか(車だけ?趣味も?)
- どんな動線が理想か(買い物・子育て・将来)
- 換気・防音・構造の考え方に納得できるか
を整理した上で、施工例を見ながら具体化していきましょう。
施工例・見学のご案内
当社では、ビルトインガレージのある住まいを多数施工しています。図面や写真だけでは分からない、動線・広さ・音の感じ方を体感していただくと、イメージが一気に固まります。
- ビルトインガレージの施工例写真のご案内
- 間取り相談(ガレージ+収納+家事動線の両立)
- 資金計画(ガレージ採用時の費用の考え方)
▶ お問い合わせはこちら:(問い合わせフォーム | TOKIMORI HOUSE)

